あるアメリカ人から、面白い指摘を受けた。
「なぜ、日本には優先席があるの?」
…考えたこともなかった( ̄ー ̄;
「なぜ、年寄や妊婦さんは優先席にしか座れないの?」
…は!っと思った( ̄□ ̄;)
わざわざ、「優先席」をつくらなくても基本的には「全席が優先席」でないといけない。
そういえば、若いころ、こう思ったことがある。
『そこのじいちゃん、座りたいなら優先席に行って、俺も疲れてクタクタだよ』
…今考えると最悪です。
そうなんです。
「優先席」という、一見親切なしくみは、日本人の想像力をストップさせてしまう。
若者だって、誰も座ってなければ「優先席」に座って良いわけで、必要としている人が来れば、サッと立ち上がり、「どうぞ」と言えばいいんですよね。「専用」でなく「優先」ですもん。
もともと「優先席」がないほうが、気配りとか、親切心とか、そういう心を育てるんじゃないかな~。
では、全席で席を譲るという習慣をどうつくるかは、子どもの頃からの教育しかないです。
怖いことを想像すると、コンビニやレストランなどのお店に、自動ドアと手動ドアがあり、年寄や体が不自由な人は自動ドアを使う。そうでない人は手動ドアを使うとします。
手動ドアから店を出ようとして、ちょうど外からおじいちゃんが店に入ってきた。でも、このドアは手動だからと、率先してドアを開けようとはしなかった。
そして親切でない人はこう言います。
「じいちゃん、ここは手動だから、あっちの自動ドアから入りなよ」って。
今日もありがとう…、さ!さ!仕事の続きを。